エターナルズのほのネタバレレビュー・内容・結末

私達はあなた達を神と呼ぶ。

エターナルズと呼ばれる存在が人間に寄り添い続けていく物語。
バビロンなど、世界史に少し触れているとドキドキする場面が多く、エンディングにおける世界の美術品に彼らの姿やモチーフが見て取れたのに興奮しました。彼らは人間からして温かく、時には非情な神様だったのだなと…。
広島の原爆跡で「人間など護る価値がない」と慟哭する姿は、どうしても心が持っていかれますね。欠点をなくせば人間ではなくなってしまったように。見守るだけで争いは止められない彼らのもどかしさは、ホワット・イフのウォッチャーを彷彿とさせます。
本当の目的は上位種誕生のための食事作りではありましたが、欠点だらけの人間という生き物を生かすか、殺すかで葛藤する彼らの姿に胸を打たれました。積み上げてきた歴史と進化を見つめてきた彼らが下した決断は、正しいことだったのか。それはこれから先のMCUで語られることでしょう。
MCUの中ではかなり異色というか、ファンタジー色の強い雰囲気でしたが、個人的にはかなり好きな雰囲気です。彼らにまた会える日が心から楽しみになりました。