きしん

アイ・アム・マザーのきしんのレビュー・感想・評価

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)
3.7
「娘よ、疑え!」
まあ合理的な教えだわな、人間的かどうかはともかく。

なんだろう、このエクスマキナ感。
ドタバタSF親子物語。
展開とかオチはちょっと獣王星っぽいかも。

面白いんだけど、察しろ映画だった。
最近多いよね、パッとしない終わり方っていうか濁しっぱなしというか。
流行りなのか、尺足りないのか、もっとちゃんと謎を明かしてもいいと思うんだけど。
考察要素を残した方がバズるんかね?
個人的にはぼかしたままだと、ぼかした映画に感じちゃうんだよな。

まあ割と最初の方でネタバレもあるし、オチも大体は読めるから優しい方ではあるし、わざとこういう作りにしてんだろうね。
こうすれば面白いでしょ感は若干鼻につく。
というよりはマクガフィンだからってのもあんのかもしれんが。

例えば
絶滅からの日数:13867(÷365.25≒38年)
APX03
↓これから大体の予想はつく
スワンク01→孤児(中の人48歳だけどな)
育成中止02→顎
要は最強母育成プログラム+人類補完計画とでもいうのかな。

それにしてもタイミングがどれもほぼ完璧や。
スワンクを追い込むタイミング、テストさせるタイミング、弟の育成タイミング等々。
釈迦の手のひらかよ。
「お、こいつ何やら不満げやな、反抗期か。
外界に興味も持ってるっぽいし、そろそろ頃合いなんちゃうか。
ほな、ちょっと01追い込んだろ。」
って感じだったように見える。

最後もぶっちゃけいっぱいいるしノーダメージだけど、娘にやらせることに意味があるんだろう。
でも↑の設定のせいでドア焼ききるシーンに全然緊張感が生まれない。

照明とか音楽の煽り方は古典的かな、主人公はよかったけど。
にしても金かかってんだかかかってないんだか。
セットはちゃんとしてるけど、出演者少ないし、ロボットは着ぐるみ感あるし、外は何もねぇし。
概要も内容も色んな意味でネトフリらいしいなって感じだった。
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