HidekiIshimoto

プライベート・ライアンのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.0
また観たらとある本の言葉思い出した。「戦争は女のように男たちを試す。戦闘に入るまで誰も自分が誰なのか知りはしない」ちょっと試されたいと思ったの取消したくなる地獄戦闘シーン。何故じゃんけんという素晴らしい勝ち負け決定手段があるのに活用しないのか人類。けど今回は戦闘以外の人間ドラマにも観入った。都合のいい国家の大義からはみ出る歪みがあちこちに描かれていて、今もしぶとくかろうじて続いてるパックスアメリカーナの歪みに繋がってる感じ。所詮兵役は人殺しを前提にした役で、軍人は人殺しを前提にした人で、戦争は身も蓋もない殺し合いが前提の争いなわけで、なのにそれを放棄する平和憲法を持ってるのは日本だけで、なのにそれも放棄しそうな今。やっぱり俺ら人類にほんとの知性はまだないなって感じ。たぶんチョムスキーとかから上が人類で、その下はぜんぶ人でなしって感じ。