スピルバーグ監督の第2次世界大戦を題材とした映画を観たのは、「シンドラーのリスト」に続き2作目。
時代は1944年6月のノルマンディー上陸作戦からスタートする。
わずか80年前に実際に起きていたことかと思うと辛すぎる。
命がけの戦いをするには、使命感とそれに対する自分なりの価値観が必要だ。
けれど、その価値観による選択によって生死が分かれることがあるという、極限状態における選択と納得が描かれている。
それにしても戦争は残酷すぎる。
絶対にしていはいけないと改めて思う。
こんな沢山の人が犠牲になるような解決方法しかないのか?…いまだに
「願わくは、神があなたの悲しみを和らげ幸せな思い出だけを残すことを。
自由の祭壇に捧げた尊い犠牲、それを誇りとして下さい。」
戦死した家族への手紙の最後に、エイブラハム・リンカーンの言葉が添えられていた。
最初これは慰めのある明言のように感じたけれど、国はそんな犠牲で成りたたなければならないものなのか?と、観終わった後はモヤモヤした気持ちになった。
スピルバーグ監督の戦争映画はリアル感など本当に凄い。
最後の橋の攻防は、ドキドキして心臓に悪かった。
昔観た戦争ドラマ「コンバット」を思い出した。
一部で戦争をしている地域が今もあるけれども、争いの無い幸せな地球を守っていくことを真剣に考えていかなければいけないと、改めて思った。