朝が来るのd3のレビュー・感想・評価

親が子を手放す。第三者から行為の見え方はさまざまだ。子は親が育てて当然のものだ、そのような見地に基づくと、手放した事実は肯定的に捉えられにくい。ただ、当人である親の思惑は、外からの見え方とはまったく別の次元のところにある。
生まれてくる子供にはできるだけ良い環境で育ってほしい、これは生みの親、育ての親に共通する願いだろう。
自分がこれまで生きてきた時間は誰かに大切に守られてきたものである、このことを痛感するのが、親になるということではないだろうか。子を照らす太陽として、親は輝き続ける。