懸命に働き 夢を諦めず
過酷な現実で 自分のよさを見失うな
主人公はパキスタン移民のジャベド。彼はステレオタイプの父親との関係、パキスタン移民に対する差別に苦悩していたが、ブルース・スプリングスティーンの歌と出会ったことで前向きになっていく。
ジャベドやその家族に向けられる露骨なヘイトがショッキングだった。移民として生きていく彼らの苦悩を一部ではあるが知ることができた。
作中でブルースが言っていた「今英雄がいるとしたら彼らのような人だと思う。世界を動かしている人たち(労働者)だよ」というセリフが印象的。山田孝之出演のジョージアのCMでも似たようなこと言ってるのがあったなぁ。
ブルースの曲を流し親友と走るジャベドはすごく輝いていた。登場人物や音楽、衣装など作品全体を通して魅力的だった。ちょっとブルースの曲にのめり込みすぎな気もしたがそれでもすごく良い作品だった。
個人差はあれど、皆辛いことと向き合っていることだろう。その中でジャベドがブルースの曲と出会ったように、自分は映画と出会えてよかったなぁと感じた。