土曜日のユイ

カセットテープ・ダイアリーズの土曜日のユイのレビュー・感想・評価

3.5
歌詞に感銘を受ける機会が、若い頃は今よりもっとたくさんあった気がする。
歳をとったってことなんでしょうか。
それとも自分の気持ちを自分できちんと理解できたり把握できるようになれたってことなんでしょうか。
きちんと文章で表現できるか、はまた別の話だけど。
最近はお父さんお母さんの役の方の気持ちの方がわかるようになってきたけれど、このお父さんの気持ちはちょっとわかんないかな。
旅立ちの朝のお母さんとの朝の会話は少し泣いてしまいました。
主演の俳優さんは嫌味や変に癖のないお顔立ちで好印象で主人公をすんなり応援できました。
実話ベースの映画でエンドロール中の彼らのその後を実際の写真とともにみたいなのが好きなのですが、本作は今までに百何回ライブに行きました!みたいな自慢で珍しく好きじゃなかったです。
エネルギーがあふれてて抑えらんなくて歌い踊りながら街を歩くシーンがとても良いです。
こういう熱い映画は歳を取ってからだとどうしても少し冷めた目で見てしまいがちだけど、若い時には実際には踊り出しはしなかったけれどそういう気持ちだったことあったなーって。私のように公開時点でもう若くない人はそういう目線で、今お若いあなたは若いうちに観るのがおすすめです。
邦題はこのままか1973年のシングルの邦題『光で目もくらみ』になることを願っています。
他の変なタイトルになるようだとちょっと配給会社のセンスを疑いますよね。
日英両字幕ともなし。
(2019/08/29 映画館で。AMC Theatres)