Adele

パヴァロッティ 太陽のテノールのAdeleのレビュー・感想・評価

1.5
鑑賞後に気づいた…
監督はロン・ハワードだったのね…
それはさておき、パヴァロッティの魅力満載の作品でした

幼少期、父の部屋から頻繁に流れてくるオペラに子供ながらに感動して聞き耳を立てていたものです
今思うとそれは、パヴァロッティの歌声だった!!!

今作はわたしのように、パヴァロッティの名前は知ってるし、彼の歌声に心打たれたけど、彼自身についてはあまり深く知らない初心者向けだと感じた

前妻の一言
「あの歌声に恋しない人なんている?」
個人的にはこの一言に尽きると思う!!!

イタリアとは異国の幼稚園そこそこの子供が隣の部屋から流れてくるパヴァロッティの歌声に感動し、大人になった今、こうやって改めて彼の歌声を聴き、この作品を観るに至るなんて、パヴァロッティの歌声はまさに『神に祝福された声』です

ビックな身体にあの笑顔
正直、そんなにハンサムではないのに心惹かれてしまう
本来であれば、既婚の身で娘3人いるのに、34歳年下の若い女性と恋に落ちたなんて許せないはずなのに、なぜか許せてしまうのも彼の魅力ありきなのか?

キャリア後半に差し掛かり、パヴァロッティの歌声を批判した輩について、ボノが言う言葉が素晴らしかった
パヴァロッティのドキュメンタリーではあるけれど、ボノの株が更に上がったし、やはり、ボノはなぜ一目置かれているのかがよくわかる一言だった
それに、どんなオペラ歌手でも年齢と共に声量等変わるのは仕方がないことだし、当たり前のこと

ただ、残念だったのは本作は本当にパヴァロッティ初心者向けの表面的な内容で、彼自身の苦悩の面はほとんど描かれていなかったし、あえて描かなかったのか?
それなのに女性遍歴はリアルに語られていた

ラスト、パヴァロッティの18番
『誰も寝てはならぬ』
またしても心打たれて、鳥肌が立ち、涙ぐんでしまった

パヴァロッティの存在を密かに?教えてくれた父とパヴァロッティとその歌声に心から感謝したいと思う
自分に感動という感情を教えてくれた
大げさではなく、たった1人の人間の歌声でこんなにも心揺さぶられて、涙するのはパヴァロッティだけです
Adele

Adele