太賀があまりにも美味しそうにたい焼きを食べるものだから、私も熱々のたい焼きが食べたくて食べたくて仕方なかった…
おでこにキスされた嬉しさを、あんな風に表現するのが凄く良いなぁと思った。
表情が見えないからこそ、あの嬉しさとか余韻が凄く解るというか、しみじみ伝わってくる感じ。
繰り返される毎朝のやり取りは、日を追うごとに重苦しくなってきてとてもつらくて。
自分だったらどうだろう…?って、ずっと考えながら観ていた。
絶対に言ってはいけない言葉とわかっていながら、口にしてしまう苦しさ。
言われる方も言う方も、本当にどうしようもなく哀しいのがとても切なかった。
だけど、大丈夫だよ、の言葉が温かい余韻を残す。
静かな雨みたいにさみしくて、静かな雨みたいにじんわりと優しいストーリー。
この監督の作品は初めて観たけど、とても好みな雰囲気の作品でした。