なぜか心のちょうどいい場所にふわっと収まるような、とても不思議な空気感があるお話で、良い心地で観られた。
だって、妹と、兄の浮気相手との関係なんて、普通はポジティブなものになる訳ないのに、
どうしてか彼女たちの関係がギスギス〜ドロドロ〜どころか、むしろゆるゆる〜っとしてるのよ。
浮気相手役の女優さんの話し方というか、魅力の勝利だと思う。拍子抜けするくらい緊張感とかなくて、とてもハマってた(褒め言葉)。
まぁでも勿論、お話的に、ジリッとする瞬間がなかった訳ではないけれど。
タイトルが指すのは一体誰のことなのかな、とか考えながら観ていたのだけれど、登場人物みんなある意味クセ強くて、でもやっぱり1番は兄なのかなあとか思ったり。
誤魔化す気しかない返事とかしれっと嘘つくところとか軒並みイラッとしたし、いや、それよりも、兄の友人のキャラもなかなかうざかったな、、、
女の敵は女なんてよく聞くけれど、今回は脇の甘い情けない男を、それぞれがそれぞれのやり方で守ってあげてたような、遠からず女たちは結託してたような印象を持った。
兄を介さずとも、洋子と美沙はきっと良い関係が築ける予感がして、だから2人のラストシーンの会話はとても良かったなあ。
思いがけず掘り出し物に出会えたみたいな、”クソ素敵”な気分なう。