木村のしたたり

音楽の木村のしたたりのレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
2.8
タイトルそのまんま、音楽のような作品。
突き刺されば旋律が頭に残り心が高揚しファンになる一方で刺さらなければ悲しく置いてけぼりになってしまう。残念ながら後者だった。

最初に鳴らしたところとか古美術の存在とか勿論ラストのフェスとか。印象的で直感的に「良い」と思うシーンはかなりあった。キャラも立ってるし台詞まわしも独特。何より全編手書きの絵がとんでもなく凄い。

のは否定のしようがないのだけどたぶんこれは本当に好みの問題で、ビートルズ1曲聴いて世界が変わって音楽で生きていくことを選択する人もいれば、聴いた10秒後にはもう忘れてる人もいる。という話なんだと思う。笑いが起こるレビューを多く見るけどその点に関してもゼロに近かった。

最初に音鳴らしたところ、確かに「良い場面」だなと思うのだけど、「良い音楽」とは感じられなかったのも大きな要因かもしれない。アンセムらしいアンセム、キャッチーさを求めていたのかしらね。

ただ面白さとは別物で、7年かけて個人でこのアニメーション映画を作るという途方もない背景はめちゃくちゃ興味わく。何にしても映画なのか音楽なのか漫画なのかアニメなのか咀嚼しきれない異色な作品。たぶんゴタゴタ考えずに直感で楽しむ方がよい。