GAMAKO

猿楽町で会いましょうのGAMAKOのネタバレレビュー・内容・結末

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

特徴_________________

“そもそも私に色ってあるのかな…”
これに尽きる映画
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このセリフに身体がのけぞる程
「それな~!」と
心の中で叫びました。

というのも私自身も最近、
「自分とは何者なんだろう」と自問自答しては
沈み、
答え探しを繰り返す日々でして…
ビジネス書を読み漁り、
人生を詳細に振り返りながら、
会社のコーチングの先生に相談しまくっている時期だったので。

でもそれ以外のユカや小山田に共感できる事は
ほぼ無く、ここだけ。

自覚はありながらも
解決策を見出す努力をせず、
成り行きにただ身を投じる姿…。
私とは考え方が真っ向から違うタイプで、
辛い時は異性に頼るこっちの方がなんか…
可愛いしきっと健全な気がしました。
人間としていいかは別として。


とにかく薄汚れたラ・ラ・ランドを見たような気分にさせられる本作。
最近のトレンドな
若者向けアンニュイ作品かと思いきや、
バチバチの大人ドラマ。

熱量と、
どちらの良さも汚さも明け透けにし、
視聴者の気持ちを揺るがせる様な
見せ方がとても好きな作品でした!

今回、
監督と石川さんの舞台挨拶の回で観させていただき、
公開が1年遅れた事に対し
不安な感情もあったとおっしゃっていましたが、
超個人的には、まさにこの悩める時期に!
共感こそ出来なくとも、
自分なりに「これは違うのでは」と
答え合わせができたので、昨年ではなく今年
観れて心から良かったなと思えました。

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あと、私はカメラを持つようになってから
メーカーと機種を見がちなので、
『小山田は元々Nikonだったけど、
仕事でCANONに仕方なく切り替えた』という何となくの監督の意図が聞けて凄く面白かったです。
優一はNikonのコンデジの内蔵フラッシュで撮るのとかも、
何となく「あーね。」って感じだったので
そこにさらに言及いただけて良かった。

「ケータリングうまい棒かい!」とか、
「おま、それ。
オンス低すぎてもはや肌着じゃん。」とか、
さりげない小道具とか衣装が
ツッコみたすぎて、面白味あった😂

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