"そもそも私に色ってあるのかな。"
初めの方はちょっと影のある恋愛映画だと思っていたけれど、彼女の内面に迫るchapter2からはとんでもなく嫌な気持ちになるサスペンス…!
本当の私?
そんなの知りたくないよ。
----ネタバレありです。----
うわぁこれは
なかなかにくる…
話が進むにつれ素敵だと思っていた一つ一つの行動や言葉がどんどん崩れていく、すごく最悪で最高な構成…!
淡い映像の色味と構図もノスタルジックでBGMの使い方がうますぎる!
金子大地も石川瑠華も良すぎて、ギラギラした小山田も空っぽなユカもそこにいて、二人の記憶を一緒に辿っているようでした。
人の言葉を借りて自分を作るのは成長の第一歩だけれども、告白の返事くらいは真摯であってほしかった…!
自分が好きだった彼女は全く別の誰かの集合体で、自分の事なんて端から見ていなかったなんて知りたくないです…。
自分なんてないのに人の言葉を継接ぎにして取り繕う空虚な彼女。
嘘で取り繕うだけで本質的には何も変わろうとしていないし、全て周りのせい。
周りにいたら本当に関わりたくない人だし最悪で嫌いだけれども、僕自身"あなたってどんな人ですか?"と問われたら、はっきりと答えることはできません。
最後に撮った写真には本当のユカが写っていたのでしょうか…?