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プリズン13のsingerのレビュー・感想・評価

プリズン13(2019年製作の映画)
2.2
最近、同郷という事で密かに応援している、堀田真由さんの主演作。

1971年に実際に行われたという、「スタンフォード監獄実験」をモチーフにした、ソリッド・シチュエーション・スリラーって事で、
「SAW」や「es[エス]」のようなテイストを目指そうとしたにも関わらず、
派手にコケてしまった感じの印象で、後半の展開から、ラストシーンまで、
思わず閉口してしまう位にぶっ飛んだストーリーは、ある意味凄かったです。

動画の配信主から、7日間で100万円の報酬が得られるとして、集められた男女が、
看守役と、囚人役に分かれて、極限状態で生活をするという、その切り口は興味深いものがあったんですが、
ストーリー展開や演出がチープ過ぎて、リアリティも緊張感も殆ど感じられなかったし、
登場人物たちの行動も浅はか過ぎて、誰一人として感情の入り込む余地が無かったので、
もう本当に無感情で、心が動くこともなく、ただ最後まで観ただけというような感じになってしまいました。

それだけに、主演の堀田真由も、新しい側面を見ることは出来たものの、あまり良い印象は残らなかったのが残念でしたが、
最近の活躍にはめざましいものがあるし、これからも色んな作品で、色んな事にチャレンジして欲しいなぁと思いました。

ということで、個人的にはイマイチな作品ではあったけど、
エンドロールの出し方だけは、ちょっと斬新だったし、
「セブン」のデヴィッド・ボウイを意識したような、LEO今井のエンディング・テーマは、
ダークなインダストリアル・ロックっていう感じで、作品の鬱蒼とした雰囲気には合ってたかなぁと思いました。
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