バンドもの＋どろろ、QUEENのようなバンドが古の京の都に現れたら……というような内容。
時代背景が背景だけに、まさに盛者必衰の理を地で行くような作品。
呪いだ何だとオカルティックな要素を含みつつも、結構バンドものとして王道のストーリーだった。
個人的に面白く感じたのが、曲の素晴らしは勿論のこと、どんどん洗練されていくオーディエンスたち。人類が始めてロックというものに触れるとこんな感じの反応をするだろうな……というのをみれて面白かった。鯨の歌の時点でコール＆レスポンスもバッチリで素晴らしい。
こういうバンドものの作品は、どうしてもボーカルとギターが目立つものだが、縁の下の力持ち的ベースが良い味を出しているもの。本作も例に漏れずで嬉しくなった。途中から消えてしまった火吹き担当はやはり途中でクビになってしまったのだろうか……その辺りもよくあるバンドものらしくて良い。惜しむらくは、ライブでの物販やバンド名で揉める下りなんかがあれば言うこと無しだったのだが……。
何はともあれ、良い作品だった。
