時代設定は室町時代だけども、やっていることはかなり現代的なストーリー。
ライブシーンはかなり日本国外のエンターテインメントに影響を受けたような内容ですごく面白い。
これ、アニメーションよりも舞台にした方が映えそうだな〜という印象のロックンロール・ミュージカル！
プロジェクションマッピングやロック、バレエ、エアリアルティシューのような演出が室町時代に行われているのは面白い！
ただ、内容的に中途半端だなぁと思ったのは、「異形」のまま人気や地位を得ていくのかと思ったけど「呪がとける」という形で普通の姿になっていく(ただの美女と野獣じゃん)ことや、
時代からハズレたロックンロールの精神で行くのかと思えば、権力に屈してしまったり…。
ある程度、史実に基づき製作しているから仕方がないのだろうけど、正直何を伝えたいのか分からなかった。
【追記】
あとからよくよく考えてみて、これは「伝えられなかった物語を伝える」ストーリーなのだと思った。
平家の無念を伝えた犬王と友魚、友有一座の失われた歌を伝えたこの映画…。
だからこそ、この映画は600年に渡る物語なのかもしれない…
