序盤はめちゃくちゃ好き。
世界観もデザインも、物語の導入もここ最近で一番のワクワクだった。
トモナの音で感じる世界、犬王の仮面越しに見る世界の表現もとても良かった。
私は音楽に関しては全くの無知だけど、画面上の楽器と流れる音との違いは流石に違和感を感じた。
犬王の舞にしても、当時における型破りな表現として描かれたあれらのダンスはちょっと…
音にしろ舞にしろ、どちらも時代設定をもっと大事にして欲しかった。
当時の人間からすればそりゃ衝撃的だろうけど、現代人の私がみても『ああ、こうきたか』で終わってしまう。
変な言い方だけど、あくまでも猿楽の延長線上での型破りが観たかった。
歌が長すぎるのはもう論外。
ストーリーも映像もとても良かったけど、本作の要?であろう音や舞が残念だった。
(あれだけひっぱった犬王の素顔は、もう少し何とかならんもんかね、というのは個人的感想)