ウィリアムズ姉妹のお父様の話
「感想と作り」
本作を一本の映画と考えますと…
かなり良くできています。
ドラマとしても抑えるところは押さえています。
展開として持ち上げるところや落とすところもしっかり作られています。
物語は1人の人生や一つ家族のあり方ですから、スペクタクルな冒険がある必要はありません。
本作は映画でありフィクションであるとしました。
1歩どころか半歩間違えると毒親。でもその1歩や半歩をギリギリ間違えなかったのが本作です。その結果、育ては2人の娘はテニス史上に残る選手となった。
他の姉妹はどうしたのか？
ウィリアムズ姉妹を含めた全姉妹・子供たちやパートナーの気持ちはどうだったのか?
そのあたりがギリギリのラインに含まれてもいます。
＊
ドキュメンタリーやノンフィクションでは「ない」ととらえてください。
…
実話とか実際の人物は…というとちょっと違うみたいですが、こうとらえるのならばそこは問題ではありません。
ウィル・スミスさんのアカデミー主演男優賞はちょっと無理かなと。
冒頭はよかったんですけどね…だんだんいつもの彼になってしまっていました。
下手とはいいませんけど、年間最優秀賞を取るほどの突出した演技ではないんですよね…
