一気に見れる好作品。
頑固オヤジがいかに頑固なのかも、この作品の面白さになっている♪
スポ根ムービーと称している方も多いが、この作品に練習は厳しく辛い物という描写はない。
原題どおり「King Richard」という傲慢で頑固な男の物語そのもの。
やっと見つけたコーチが指導中に、その上からコーチしたんじゃ、そりゃもめるだろうと・・案の定・・。
「屁」でスカウトを断るシーンも最高に無礼で傲慢♪
その頑固夫に、「私を甘く見ないで！」と詰め寄る奥さんも、相当の強者だ。
普通の伝記物はドキュメンタリータッチになりがちだが、感情面の起伏が多いこの作品は、その点が作品のスパイスになり飽きさせない。
特に試合に出れないビーナスを諭すシーン。
自分の父親は白人に暴行受ける俺を見ても去って行った・・。 俺は逃げる姿を見せたくない・・。との台詞
そこには名演技をしているウイル・スミスでなく、
娘を案じる本物の父親がいた。
見てる方も思わず目が潤む・・・。
主演男優賞はこのシーンで決まりだ。
他にも、自分を信じているなら、自分を安く売るな！というアメリカ人らしい考えも、高齢の私にも教訓になり、見どころも多い。
