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生きるのromioのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.3
生きるということはつまり生きるということだ。

役所で30年間無欠勤だった男が、自分の余命があと僅かであることを知り、ふと自分は今までなんのために生きてきたのかという疑問を持つ。来る日も来る日も忙しく、そして退屈な日々。ただただそんな1日が過ぎていくだけなのだ。
飲み屋に出会った男に連れられ、酒、女、ギャンブルをやるも、その一時は楽しくも満たされることはない。むしろ渇き飢えるだけだ。はたして、生きるということとは?
そう自分たちに問いかけてくれる作品。
黒澤明監督の作品とあり、話がどう転がっていくのかが面白く予定調和では終わらない。
人生絶望からの奮起、ハッピーエンド、観客「いい話だった、泣いたね」というような"いわゆる名作”ではないので好みが分かれるかもしれないが、自分のような若い世代にはとくに一度見ておいていいのではないだろうか。

自分のこの映画の考えについてはコメントに書くことにして、生きるということについての考えを書こうと思う。

「旅のすすめ」
この主人公は胃がんになることにより生について考え始めるが、自分は旅によって生きるということを確かめていると思う。
何か面白いことがあるから生きるのではなく、生きることが面白いというベクトルの変化は自分にとって大きなものであった。
その最中は、その日何を食べて、何をすればいいのかが明確でスイッチが常にオンの状態なのだ。生の実感が満ち満ちていく。
自転車をやるのも、山をやる理由というのも最終的なところはここに行き着く。1年のうち1ヶ月はホームレスが自分のもっとうである。
単に体を動かすことが好きなだけかもしれないが。

「だがしかし、世間とはずれているかも。でも全然いいよね」
そういえばこの前、自分は農業をしているのですが、青山の学生が何人かが2回目の体験にきて、畑に来るか聞いたところ、もう現場はこりごりと話だけ聞いて帰ってった。
1回目はただハーブを植えただけなのに!
なんてやわな奴らなんだと呆れる出来事があった。
その後、筋肉痛が心地いいっすよねと先輩と語りあったものだ。

自分のことを書いたが、映画の内容から離れてるわけでもない。
こんな映画。

違うか。