このレビューはネタバレを含みます
やはり人間は自分の欲望を満たすだけでなく、誰かに認められ、誰かの為に動いてこそ改めて「自分の存在意義」を認識できるのではないかと強く思った映画だった。
なんとなくの事なかれ主義で生きていた主人公は、余命が幾ばくもないことを告げられ最後に自分の人生を奔走する。
前半は大半が予想通りに進むが、後半はまさかの通夜のシーンで話が進む。市民のために奔走してきた志村を尻目に、利権に目をくらませる役所助役達。皮肉がすぎる。しかし「今を生きる」というテーマのもと、何も変わっていないとは言えない。最後に奔走した志村の頑張りは決して無駄では無い。
昔の映画なので若干ハードルが高い気もするが、テーマも分かりやすく、見やすい映画になっていると思う。