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EXITのVisorRobotのネタバレレビュー・内容・結末

EXIT(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃおもろいいい奴なんやけど最後にちょっと裏切られた感……。
肝心のクライマックスで「あわや失敗か…」から大逆転のシーンを描かないとかあり??
最後にアニメで説明してたけど、どう考えてもオチとしてギャグすぎるし、あそこで予算が尽きて助かる描写を作れなかったとしか思えんよ。
そもそも「あのビル」は都合よく中からかけ上げれるように屋上の扉が開いてたってわけ?
というか、屋上の扉は外からなら鍵なしで開くというのは一般的なのかということである。
そこが気になった。

ただ、そこは気にせんといて~娯楽作としては解く前半は文句なしに良かった。
高いところから落ちそうという恐怖。
毒ガスが迫ってきているというタイムリミットサスペンス。
鉄棒の描写による主人公の肉体的説得力(運動できる時間があるニートで良かった~)。
それが結実するのが、最初の単独で屋上まで駆け上るシーンである。

その後は、クライミングというよりもとにかく早く移動する(逃げる)映画となっているし、バディものなので緊迫感はやや薄れる。
足元が宙に浮いていて、もし指の力を少しでも緩めれば命はないという緊迫感こそが重要だったのだ。

とにかく、腕力は鍛えておいて損はないなという映画であった。
ギャグはべたべたで笑うほどではないものの、楽しかった。
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