当時の韓国の政治や国民がどのような感じだったのか、KCIA南山の部長たち同様勉強になる。
どこまで事実かわからないが、ストーリーはよく出来ていて、鶏の話しは主人公2人の性格を表現するのに上手い例えだ。まるで信長秀吉家康の例えのようで面白かった。
それにしても、偽りの隣人ある諜報員の告白でも本作でも金大中さんが凄く人が良さそうに描かれているが、ある記事では金大中こそ権力の座に就くためなら手段を選ばない人だったともあり、どちらが本当かわからないが、現代の韓国人にとっては民主化の象徴としてこのような映画がウケるんだろうと思った。ただ劇中の『これまでの野党の大統領選候補者は政府の失政や不正の糾弾ばかりでした。しかし私は約束します。今後与党への一方的な攻撃はしないと。』は今の日本の野党も肝に銘じて欲しいものである。
最後に、ソ・チャンデこと厳昌録役を演じたイ・ソンギュンさん。本作のあなたの演技は素晴らしく唯一無二の役者さんだと感じました。大変残念ですが、ご冥福をお祈りします。