ピクサー、だいぶ「ゾーン」に入っておられる。アニメーションの技術的進化によって、映像美はマジハンパねえ次元に達している。トイストーリー4もじゅうぶんにすさまじかったが、そこからまたさらに。ニューヨークの街並み、ピアノの鍵盤の上を動く滑らかな指(もはや、ほぼ実写！)。
だがしかし、進化したのは映像だけではない。ストーリーも、ものすごく洗練されている。今までのピクサー作品と比べてたしかに大人向けかもしれないけど、込められたメッセージはいたってシンプルかつユニバーサル。夢がなければ人生じゃないなんて、誰が言った。何気なく過ぎる日々の中に、感動はいくらでも詰まっているのだ…！肩肘張らずに、明日からもジャズって生きていきます。なんというか、この映画を観られたこと自体が、人生にとっての「きらめき」だと言い切ってしまいたくなるレベルで傑作。
