いかすみ

ソウルフル・ワールドのいかすみのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


とても素晴らしい映画でした…。

コメディ要素・感動要素・ダーク要素
のバランスが良すぎた。
映像も音楽もめっちゃ素敵だったから、
映画館で見たかったな…。

最初に自分の人生を「無価値だ」って
言ってたジョー。
22番の地上での思い出の品を見て、
自分の人生を思い返し、
ピアノの演奏と共に人生を
振り返るシーンめっちゃ良かった。
オトナ帝国のヒロシの回想に通ずるものがあった。

以下、印象に残ってる言葉

■夢を叶えた夜、「思った感じと違った」 
というジョーに対しての言葉。
ーこんな魚の話を聞いたことがある。
 その魚は年寄りの魚に言うの。
 僕は海ってものを見つけたいんです。
 海だって?年寄りは言った。
 今いる場所だよ。
 これ?と若い魚。これは水です。
 僕がほしいのは海なんだ。

■ジョーとジェリーの会話
「22番の生きる意味が見つかってない。」
「なんのこと?」
「きらめきだよ。人生を賭けること。
 音楽、生物学、歩くこと…」
「生きる意味など必要ありませんが?」
「?俺はピアノを弾くために
 生まれたんだ。俺のきらめきだ。」
「きらめきは、
 生きる意味ではありません。
 メンターは面白いことを考えますね。
 なぜ生きるのか。生まれる理由とは?
 ずいぶん単純だ…。」

今の時代。
ご飯食べるのも、洗濯するのも、
掃除するのも、コミュニケーションも、
なんでも手元のボタンで完結する時代。

だからこそ、
それ以外の時間で何をするか。
何を考え、どう行動し、
何を成し遂げるのか。
いわゆる「自己実現」が
大事だと思ってた。
「自己実現」ができてない
自分の生きてる意味ってなんなのか?
今の人生、価値のある人生なのか?
と考えることもあった。

でもそうじゃない。
生きる意味なんて、考えなくていい。
ピザがいい匂いとか、美味しいとか、
床屋の椅子に座るとなんだか
自分に自信を持って話せるとか、
落ち葉が綺麗だとか、
今日は友達から初めての話を聞けたとか、
それだけで生きる価値はある。

ライフイズビューティフル!!

人生に行き詰まった時には
この映画を見よう。
いかすみ

いかすみ