すばらしき世界のいかすみのネタバレレビュー・内容・結末

仲野太賀の演技、ちゃんとみたの
初めてだけどすごく良かった。
最後の三上さんに駆け寄るシーンは
喉の奥がヒリヒリするぐらいぐっときた。

すばらしき世界。すばらしき世界かぁ…。
母親から捨てられて、
自分の感情を制御できず周囲に当たり散らし
社会の枠組みから外れてしまった人が、
周りの人に助けられ、期待され、
社会の中に再び戻っていく。
彼の周りは本当にみんな温かかった。
仕事が見つかって、みんなが喜んでくれて。
同僚と「土の中に幼虫がいる」って笑い合ってる姿を見て、素敵だな、やっぱり世の中助け合いだなって思ったけど、綺麗なことだけではなくて。
でも自分を助けてくれた人たちを思って、
ぐっと堪えて。


なんだか、人の期待に応えることは、
同時に自分を殺すことでもあるなと感じた。

それができるようになったから、
自分が死んだときに泣いてくれる人が
いてくれるわけだけど。

普段はのんびり生きてるから
改まって考えることなんてないけど、
社会というシステムについて
考えさせられる話だった。


役所広司の目がすごく印象的だった。