はる

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのはるのレビュー・感想・評価

4.8
エンニオ・モリコーネが作った曲のイメージに合わせて撮影された、マカロニ・ウエスタン
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』での説明では登場人物を音で表しているとのことだったので、しっかり耳を澄ませて鑑賞しました。
今はシャイアンの登場ソングが一番耳に残ってるけど、どれもキャラクターとぴったり合っていて素晴らしかったし、曲が流れていないところでもひとつひとつの音がカッコ良かった。
(殴る時の効果音は誇張しすぎると思うけど😅)

また、ひとつひとつの動きもいちいちカッコつけています。セリフ少なめで、カッコつけたシーンをずっと見せられる印象。だから当然尺は長くなる。165分は今まで見た西部劇で一番長いかも。

登場人物の中で、私が初めから顔を識別出来たのはハーモニカ(チャールズ・ブロンソン)だけなので、人物像を把握するのに時間がかかった上に、ハーモニカの目的が不明のまま話が進むから、正直、途中で眠くなりました。
でも鉄道延伸のあたりから面白くなりはじめ、最後の方でハーモニカの事情を知ったら、もうすっかりハマってしまいました。

翌日早速おかわり鑑賞しましたが、ネタバレ後の2回目は眠くなるシーンなんてひとつもなく、最高に面白かった。
年代は不明だけど、私の先祖にはアメリカの鉄道敷設工事のために渡米した人がいるらしいです。
そんな個人的な思い入れもあり、特別な作品になりました。
何回でも見たいからこの録画は消さないでおきます。

オープニング、カッコつけてた割にはあっさり殺された黒人がいましたが、彼が持ってたウインチェスターがかっこ良くて印象に残っていました。
後で知ったんですが、『リオ・ブラボー』でジョン・ウェインが使っていた銃だそうですね。
はる

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