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ガリーボーイのsanyaaanのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
4.0
【インド映画の印象が覆る。歌も踊りも想像越える新印度🇮🇳】441

《感想》
ガリーボーイ....路地裏の少年

インド映画も変わりました。
昔の突然入る踊りもいつしか無くなり、
昔のゆったりした踊りから今はラップへと変化。
時代は流れていると感じる。

テンポは良く、150分の映画も長く感じさせなくノリノリで見る事が出来ました。

自分の年齢では、到底着いていけないラップですが、インドラップのためか?リズムが良いのか?
言葉は通じなくても何か感じるものがありました。

ただ、言葉使いが荒いラップは、なかなか理解に苦しむ。が
ラップの世界は、貧困層が心の声をぶつけ合う音楽で、もはやスポーツにも感じる。それが見ていて心地良い。

インドの格差社会にも驚かされるが
あの生活(スラム)が無ければ、心の言葉は伝わらないのだろう。
日本の様に、ある程度格差がなく、苦労をしていない若者が歌っても、やはり根底にある反骨芯の様なものがないので心に響かない。

歌にはやっぱり魂が必要ね。。と思う今日この頃。

インドらしくないインド映画を観たい方や
ラップ好きの方にはお薦め。

《物語》
2018年インド映画。厳しい格差社会のインド。中でも大都市ムンバイのダラヴィ地区は最も規模が大きいスラム。ここに住むムラドは家庭問題や貧困、ドラッグなど鬱屈した気持ちを抱えながら生きていた。そんなムラドがラップと出会い自らの心を解放していく。この作品は実在するインドの若きラッパー、Neazy(ネィズィー)とDivine(ディヴァイン)の半生を基にした物語。彼らの楽曲『Mere Gully Mein(路地裏が俺の庭)』が使用され、心打つラップも見どころ。さらにUSヒップホップ界から、数々の名曲で知られるラッパーNAS(ナズ)がプロデューサーとして参加。2019年のインド映画世界興行収2位を収めた作品。
(以上「映画ウォッチ」より)

監督
ゾーヤー・アクタル
出演
ランヴィール・シン(ムラド)
アーリア・バット(サフィナ)
シッダーント・チャトゥルヴェーディー(MCシェール/シュリカント)
カルキ・ケクラン(スカイ)

《こんな話》
・インドの格差社会
・ラップ

《関連する映画》
・8mile(ラップ音楽)
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