ばっしぃ

フォロウィングのばっしぃのレビュー・感想・評価

フォロウィング(1998年製作の映画)
3.8
クリストファー・ノーラン監督の初期の作品。全編モノクロで、昔から王道のサスペンスの雰囲気を醸し出している。事実のパーツを組み替えながらストーリーを紡いでいく手法には白黒がとても写実的で合っている。
特に回想でもなく、目立った転換もなくシリアルに流れていくシーンの時系列は入り乱れていて観客を惑わせる。怪我であったり髪の長さだったりで観客にキーだけ渡し、観客はヒントを頼りに想像も巡らしながら物事を捉えようと再構築をしながら観る。またタツノオトシゴや真珠のピアスなど象徴的な物を印象付けてストーリーの結び目にしている。謎を残しつつ謎解きをしていく全編で70分の長さでノーランワールドの入口として良い作品だと思う。
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