変質者が他人を尾け回したら尾けてたソイツにバレて、しかもソイツが自分より一層ヤバいやつでした映画。
個人的には、尾けていくってのはさすがにないけど道行く人はどんな人なのかな、とかふと考える瞬間はあるので冒頭時点では、気持ちわかるな〜と思って観ていたが。
主役の不審な見た目がいい感じだけど、何より流れで相方となってしまう泥棒の彼のキモみ、変態的こなれ感が良かった。
あと、自分の部屋を盗みの対象とした挙句自尊心が傷つく場面とか、主人公が一度盗みに入ってからは抑えられていた変態性が開花していく様子とかは可笑しくてニヤニヤしながら見てしまった。
時系列シャッフルも後の作品に見られるようなそれ程は複雑ではなく、短い上映時間でも簡潔に纏まっている感がある。
フリ落ちがいいねって感じ。
オッ、と引きつけのあるラストの展開。
冒頭に繋がる最後のオチも、キマってて良い。
