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山中静夫氏の尊厳死の猫のレビュー・感想・評価

山中静夫氏の尊厳死(2019年製作の映画)
3.0
予想と違って
尊厳死を迎えるためのノウハウ映画ではなく、人と関わることによって人が変わっていく事が描かれた映画でした。

申し訳ないけど患者の梅雀さんより
医者の津田さんの方が、ずっと患者っぽく見えました…
自分にとっては梅雀さん演じる患者さんが
ちょっと我が儘に思えました。
あそこは確かに病院で、ケアハウスではないのだから。
尊厳死と言いながら
多分、現在の病院の医者の実態をも描きたかったからの設定なんだろうけれど。

“婿養子でずっとガマンしてたから、最期位は我が儘言いたい”の台詞に、
ちょっと怒りを覚えました。
女は嫌でも嫁ぎ先の墓に入れられてたんだよ。
そんなにガマンばかりしていた人生(本人曰く)で
最期位は…なんて台詞は
奥さんに失礼じゃないか、ガマンしないよう
夫婦で話し合うとか出来たんじゃないの?と。
怒りまくりました。
最期に子ども達が駆けつけてこないのも不自然だった。
映画は
ある程度観客が納得できる設定にすべきだと思う。
医者の家族(夫婦の会話)も違和感あり。
今時でも、あんな他人行儀な話し方する
奥さんいるのかしらん?
子どもは父と対等に話してるのに。

ただラスト(奥さんの誘い)は
良かったです。
前が見えにくくなった時
悩んでる時
お墓参りはお勧めだと思います。
あ、映画の感想から離れた!😵💧

監督の回りに
嫁の立場の人から
アドバイスがあれば良かったのに……と思える映画でした、残念!
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