ハレルヤ

権利への階段のハレルヤのレビュー・感想・評価

権利への階段(2017年製作の映画)
3.8
統合失調症で精神病院に入院しているエレノア。医師から強制的に投薬を続けられて、心身ともに大きな後遺症が残ってしまった。そんな患者の人権を無視するような対応に憤り、弁護士のコーエンと共に裁判を起こす実話を描いたヒューマンドラマ。

まず主演のヘレナ・ボナム=カーターの演技が素晴らしい。精神が不安定で入院しているエレノア。投薬を無理矢理続けられた事で膀胱と脳細胞に異常が起きてしまい、苦しみながらも病院を相手に訴えを起こす。今まで他の映画でも彼女を見てきましたが、これが一番かもと思えるほどの演技力に終始魅せられましたね。

弁護士のコーエン役は名女優のヒラリー・スワンクですが、彼女でさえも霞むほどのものだったと思います。

一昔前の精神病院の杜撰な実態にメスを入れた本作での出来事。断然病院側有利の裁判。どれだけ劣勢に立たされても、どれだけ体がボロボロになっても諦める事なく最後に権利を勝ち取る。エレノアとコーエンが絆を深めていく様子も注目ポイント。

流れ的には王道映画寄りで、誰でも見れる内容。ずば抜けて面白いわけではありませんが、実話ドラマが好きな人にはお勧めできます。
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