Maoryu

権利への階段のMaoryuのレビュー・感想・評価

権利への階段(2017年製作の映画)
4.1
1985年、精神疾患による投薬からの副作用で身体に障害を負ったエレノア(ヘレナ・ボナム=カーター)は、元看護士である弁護士コレット(ヒラリー・スワンク)を雇い、病院を訴える裁判を起こす。投薬時の患者の同意に焦点を当てた争いはサンフランシスコ中の病院を相手にすることになる。

ビレ・アウグスト監督による社会派ドラマ。
また観てしまった、感動実話モノ。

悪しき常識を打ち破り、弱者の当然の権利を取り戻した実話は力強く感動的だけど、ストーリーはありがちで、構成も何度も観た作品の焼き直し感はあった。

それでも、本作は体当たりどころかやり過ぎにも見えるヘレナ・ボナム=カーターの演技とヒラリー・スワンクの力演に引き込まれる。
そして、患者と弁護士、周りの人々が信頼関係を築き、絆を武器に戦う姿が感動を呼ぶ。

病人のエレノアが自分を見失っているコレットを諭し、“(私の言葉は)違ってるか?” と聞く場面や、コレットが妹と祖母の話をする場面なんかは、本筋とは逸れながらも感動的だった。
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