ちゅにちゃん

SEOBOK/ソボクのちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)
3.0
元情報局員の主人公が、国家の秘密プロジェクトで誕生したクローン人間の護衛を依頼されるも、クローン人間を抹殺しようとする情報局、捕獲して利用しようとするヤクザ組織の双方から狙われるSFアクション。クローン人間は永遠の命を持ち、IPS細胞を使う事で全ての病の治療に役立てるために作製された。しかしクローン人間は人間としての感情を持ち、自身が永遠に生きることや存在の価値を問いかけ、思い悩むところが面白い。現在、公開中の「アーク」も、生命医療の発展で永遠の命を手に入れた究極の世界を描く。両作に共通するのは、死があるからこそ生に意味があるという考え方。どちらも生と死の意味を改めて問いかけているところが興味深い。