紫亭京太郎

少年の君の紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.3
壮絶なイジメを受けて学校で孤立する成績優秀な女子高生と、親に見捨てられて孤独に生きてきた不良少年が、女子高生の“正義感”がきっかけとなって出逢い、互いに支えとなり、“生きる希望”となった末に迎える、二人の純粋で強固な絆には滂沱の涙をこらえられない。
「初恋の来た道」か「サンザシの樹の下で」のイマドキ版的展開も、ただピュアな純愛を貫き通すだけで終わらないエンディングもまたイマドキな、新機軸の青春純愛物語。
それにしても中国の「高考」には、他国ながらその苛烈さには暗澹たる感情しか起こらない。かつて「科挙」を実施していた頃と何ら変わりがないということなのか、はたまたあれがあったからこその精神性なのか。
紫亭京太郎

紫亭京太郎