午前十時の映画祭にて。恥ずかしながら初見。
昔よくテレビで放映していたけど、子供心にとても怖くあまり直視しないようにしていた記憶。
こういうリアルタイムで観られなかった大作は、初めて観るなら劇場でと思っていたので、午前十時ありがとう。
本作での松田優作の演技についてよくピックアップされるけど、実は出番はそんなに多くはなく、メインはマイケル・ダグラスと高倉健のバディ刑事もの。
勝手にクールな世界観の映画かなと思っていたけど、ハンス・ジマーの80'sな圧のある劇伴も相まってなかなか温度高めな作品だった。
そもそも主演のマイケル・ダグラスが暑苦しいし。
舞台は80年代後半の大阪。ブレードランナー的な近未来の無国籍感がちょっとあったり、トンデモニッポン的な描写もちょっとあるけど、実際の当時の風景も写りこんでいたりして楽しい。
前述した幼心に怖いと感じたバイオレンス描写は、今見ると意外とマイルド。
あの有名な、バイクに乗った松田優作が日本刀でカリカリカリ…のシーンは、決定的な瞬間は映さずスロー演出で、正直肩透かし。
クライマックスの銃撃戦でもスローになるところがあったけど、これは当時のトレンドなのかな…。今観るとちょっとダサい(笑)。
まぁでもそういう当時の雰囲気を味わう意味でも、いい鑑賞体験だった。
自宅で観たら、途中で止めたりしてぬるく観ていたろうけど、やっぱり大音響で劇場で観るのがいいですね!