不器用だなあ。
手を繋ぐだけで観ている側すら心が満たされる恋愛映画なんてあったかなあ。それ以上がなくたって繋がっているように思えた。
さきちゃんが親に何でも話す人間だったことが救い。親に紹介していない人と同棲するなんて私からしたら考えられないし、そういうことも包み隠さず話してるさきちゃんは素敵だなあと思った。
ながくんには良い友達もいるじゃん。人生全然救いようがあるじゃん。と思うけど、ながくんはそんなことよりさきちゃんが、こっちを向いていてくれることに救いを見出している。そこに切なさがある。
それから、小峰さんに なんて名前だっけ? って強がっちゃうところとか、さきちゃんに大切なことを言う時はいつも目を見ていないところとか、そういう一つ一つにながくんのどうしょうもなさが詰まってる。
親友の、あの時の言葉が何もかも全てだなあ。
人生は劇場。
劇場は人生。
BUMPの66号線がぴったりのような。
好きだったわ。きっと原作も素晴らしいのだろうなと思った。きっとまた観る。