くじら

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたりのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 エディ・レッドメイン目当てで鑑賞。気球で空を飛び調査することで天気を予測したい科学者と女性航空士のお話。恋愛はなくて、科学と詩的な美しさに満ちた映画でした。

あらすじ
 科学者ジェームスは天気を予測したいという気持ちから気球に乗って調査しようとする。航空士のアメリアは支援してくれた観客のため離陸直後はパフォーマンスを続けていて、ジェームスとあまり仲が良くなかった。気球に乗ってすぐに嵐に遭う。その後何とか雲の上に出て虹の輪や気流に乗って飛ぶ蝶に出会う。
 途中アメリアは2年前飛行中に失った夫や、ジェームスに気球での調査に誘われた経緯の回想が入る。アメリアが気球に乗るのを止める告げた日、ジェームスの友人がアメリアを説得した時に、ジェームスよ予報が❄️だったと言ったように、ここで雪が降ってくる。
 フランスでの記録を超え、気圧はどんどん低く気温は下がっていく。ジェームスはもっと高くもっと星に近づきたいと願う。空は開かれていると。しかし、どんどん高度が上昇していく中さらに上に行こうとするジェームスを危険だと止めるアメリア。アメリアは夫が死んだ時の状況を話す。本当は危険だと止めたのは夫で、下降中にスピードが落ちず、軽くするために気球から飛び降りたのだった。それを聞きジェームスは下降に同意する。
 アメリアは下降しようと気球の弁を開こうと試みるも凍りついて開かない。アメリアは気球のてっぺんに登り弁に靴を挟む。
 下降中にスピードが上がり、弁を閉じるも緩まない。荷物を落とし大事な計器も落とすが緩まない。アメリアは夫のように落ちようとするも、ジェームスの機転で籠を落とすことで何とか生還する。

感想
 気球にのってる際にも色々アクシデントがあって上空で静かな中に緩急がついて良かった。また、アメリアの上空での孤軍奮闘ぶりが、彼女が自立したパイロットであることを表しているようだった。科学者の集まる建物?では女人禁制だった描写があった中でこの描き方はすっとする。
 ジェームスの父親とのやり取りの星のことや、アメリアの亡くなった夫など、空の詩的な美しさが素敵だった。ジェームスの見方がアメリアの亡夫と重なるところがあったからこそ、アメリアとジェームスは心を開いてパートナーみたいな絆が芽生えたのかなとも思った。
 最後アメリアが夫を亡くした時の状況に似ていくけど、ジェームスの考えで変わっていくのがいい。2人とも生還したし、アメリアもきっとのり超えられたと思う。
 寒いのが苦手な人はこっちまで冷えそうなので温かくしてみてください。
くじら

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