差別を煽り、格差を拡げる。
誰かにとって、きっと貴方も無知な豚…
概ねサバイバルスリラーで、グロをめちゃんこ楽しめる作品!
非常にそそられるポスターで、触れ込みの通りブラックユーモアも盛り込まれており、深く考えれば、今のアメリカの世相を味わえると思う。
それと同時に、頭空っぽで見ても映像として面白いので、グロいのが好きなら結構おすすめできる。
序盤からバチバチ人が死んで、主点となる人物がコロコロ変わり、凄まじい疾走感でグイグイ引き込まれる。黒幕も主点となる人物目線で、徐々に明らかになっていくので、没入感もかなりある。
テーマとしては、貧富の差やそれに伴う学歴・職業への差別が挙げられるかと思います。
学歴がある人は、学のないブルーカラーの人々を蔑む。一方で、ブルーカラーの人も冷めた目でホワイトカラーの人を見ている。
金や地位が勝つのか、それとも物理的な力が勝つのか。暴力を抑止する法が無ければ、結局は人は単なる哺乳類で、動物でしかないことを思い知らされました。
決してアメリカのみならず、今の地球全てで当てはまる事象をグロとサバイバルスリラーで、スッキリと描き切った秀作。
2020年劇場観賞74作目