maro

シャン・チー/テン・リングスの伝説のmaroのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2021年日本公開映画で面白かった順位:1/182👑
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

マーベル・シネマティック・ユニバース第25作目。
当然のごとく朝イチでの鑑賞。
往年の中国映画のよさを取り入れ、カンフーのスピード感と『FF』の召喚獣バトルのダイナミックさを取り入れた最高に面白い映画だった!
この映画、いくつかの点でものすごく秀逸な作品なんだよ。

◆マーベル初心者に易しい

シリーズ25作目にして、なんと他の作品とほぼ関連がない。
だから、これまでのマーベル作品を観ていなくても十分に楽しめるのだ。
とはいえ、多少の繋がりはある。
まず、“テン・リングス”は組織の名前でもある。
これは『アイアンマン』(2008)の冒頭でトニー・スタークを拉致した組織。
10個のリングをあしらった紋章がその映画でも確認できる。

他には、『インクレディブル・ハルク』(2008)のアボミネーションや『ドクター・ストレンジ』(2016)のウォンも出ているけど、本編への絡みはなし。
なので、この作品から観始めてもまったく問題ないのだ。

◆鍛錬によって生まれたヒーロー

今回のシャン・チーは割と現実的なヒーローというのも魅力的なポイント。
他のヒーローは特殊スーツや道具がないとスーパーパワーを使えない。
もしくは、不慮の事故で絶大な力を手に入れたラッキーマン。
鍛錬によって強くなったのは、ブラック・ウィドウ、ホークアイ、ドクター・ストレンジぐらいか。
その中でもシャン・チーは圧倒的な近接戦の強さを持っている(テン・リングスを使わなくても)。
その現実の延長にいそうなところが憧れの的になりやすい。

◆驚異的なカンフーバトルと『FF』の召喚獣バトルに大興奮

ブルース・リーから始まり、ジャッキー・チェン、ジェット・リー、ドニー・イェンと受け継がれるカンフー映画。
今回はそのカンフー映画に最新のVFXが加わった超ド迫力映像が見どころ!
カンフー映画史上最もハイスピードなんじゃないかってぐらいの圧巻バトル!
冒頭のバス内での戦いと、終盤の父子対決は特にヤバい。

さらには、ダーク・ゲートの奥からやってきたバハムートを彷彿とさせるドウェラーと、リヴァイアサンのようなグレート・プロテクターとの戦いは、まさに『FF』シリーズの召喚獣同士のバトルに見えて迫力があった。

◆笑いを忘れないセンスのよさ

この映画、基本はシリアスな展開。
でも、必ず笑いを入れてくるのもマーベル映画のいいところ。
クスッて笑えるシーンが散りばめられていて、それがいいスパイスになってる。
特に、『アイアンマン3』(2013)に出てきたトレヴァー・スラッタリー(ベン・キングズレー)ね!
まあ、彼については『アイアンマン3』を観ていないと伝わらないかもしれないけど。。。
ここはファンにとってのサービスということで(笑)

◆残された謎と今後の展開

エンドクレジット後のおまけ映像もよかった。
それを観た上で残る疑問。
それは、腕輪としての"テン・リングス"。
いつ、誰が、どんな目的で作ったのか。
さらに、組織としての"テン・リングス"。
エンドクレジット後の最後の一文が胸アツ。
果たして今後の展開は、、、?

◆そんなわけで

マーベルを知らなくても、この作品単品でも楽しめる構成。
それでいて、従来のマーベルファンも楽しめる要素の数々。
25作目にしてそれを実現させるのはすごいな。。。
『ブラック・ウィドウ』は補完物語だったけど、これは前に進んだ。
ぜひ観て欲しい!!

(2022.3.24追記)
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