りりぃ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のりりぃのレビュー・感想・評価

4.0
アジア人だらけのハリウッド映画最高✨
今までのMCUとひと味違う!

映画ってアクションとか、SFとか、ロマンスとか、色々カテゴリーがあってそこからある程度外れることなく進んでいくものだと思うんだけど、この映画は2、3回カテゴリーが変わる感じある。

序盤は今までのMCUらしさに溢れた「アメリカらしい」アクションもの。
中盤で、アジア人いっぱい出てきて、家父長制を押し出すような極道もの…
終盤では、「あれ、私はディズニーアニメの実写版見てたんだっけ?」と思うほどのファンタジー!
「いつから私はアナ雪2を見ていたんだっけ?」みたいな笑

でもそれが全て絶妙にミックスされて、すごくいいバランスだった。
特に終盤のファンタジー要素や母親側の技の要素はきちんとアジア(中華系?)の伝説とかに寄与されているようで、いい意味で馴染み深い。
「キュウコンじゃん!」とか「これはシシガミ様では…?」みたいな感じ。
多分最後に一緒に戦ってくれたライオンみたいな見た目のクリーチャーは「ファンタビ2」にも出てた中国のクリーチャーだよね。

「あぁ、こういうのよく見るな」って思うほどアジア人にとっては擦られてきたネタが盛りだくさんなところが本当によかった。
呼吸を自然と合わせる、とか体の強さは心から、とか。ラストシーンでケイティが「かめはめ波出してさ…」って言うんだけど、マジであの辺の教えってアジア系の武道とかに通ずるもので、日本のアニメや漫画でも描かれまくってきたもの。
その感じが、アジア文化への敬意に思えてよかった!

それからMCUらしさ、というか「繋がってる感」は健在!
ウォンしばしば登場で、やっぱりこれからのMCUはサイエンスからマジック要素の方に移っていくのかも…と。(まぁインフィニティストーンはそもそもマジック的だったけど。)
でもバナーとキャプテンマーベルの登場は驚いた。これからしばらくは「マルチバース」への布石を敷いていくPH4なのかな?
ユニバース間の戦争、みたいなのが最終ゴールか??
りりぃ

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