雪吹雪

シャン・チー/テン・リングスの伝説の雪吹雪のレビュー・感想・評価

4.0
サンフランシスコでホテルマンとして生活するシャン・チー。かつて、父親が組織する悪の組織「テンリングス」から逃げ出した過去を持つ彼は、闘いを避け慎ましく暮らしていた。しかし組織の手がシャンの前に現れ、彼は再び闘いの中に身を置くことになる。

予告や前情報を何ら見ずに観賞。カンフー映画、武侠映画、ファンタジー映画を一つに煮詰めた様なお得な仕上がりにちょっと驚きました。ストーリーは特段難しくなく、新たなヒーローとなっていく過程がバックボーンと合わせて丁寧に描かれていく。
ポイントは父親との対立。MCUではブラックパンサー、GoG2、ソーラグナロク等でも描写されていたけど、本作はより濃くその面をフィーチャー。父親というのは、基本的にどうしようもない者なのだ。トニー・レオンの哀愁ある顔立ちの絵力が強く、そのどうしようもなさの説得力が凄い。カッコいい。

何やかんや特筆すべき点は胃もたれする程のアクションシーン。クンフーがベースの肉弾戦、特に序盤のバス内での戦闘シーンは掴みとして十分。後半のぶっ飛びっぷりはやり過ぎて笑ってしまったけど、実写映画によるファンタジーバトルの一つの答えを観たような気がする…。
ドラゴンボールの実写化、今なら何とかなりませんかね?

マーベルの前知識もそんなに必要なく楽しめるので、ここから観始めるのもOKでは?な作品。
雪吹雪

雪吹雪