病に倒れたティ・チャラ王、妹のシュリは懸命にブラックパンサーの力の源のハーブを精製しようと試みたが、王の命は尽きてしまう。悲しみにくれるワカンダに新たな脅威が…というお話。
チャドウィック・ボーズマン亡き後、どう展開していくか注目の続編。ほぼ、予想通りだったが、終始、悲しみのトーンに彩られ、シュリが兄の死を乗り越えるまでの長い葛藤の物語になっており、爽快なヒーロー映画の色合いは乏しい。何より新生ブラックパンサーの活躍シーンが少なすぎる。そう簡単には登場できないのは理屈では分かるのだが、たまの休みに日頃の憂さを晴らしにヒーロー映画を選択した観客が、こんなにも苦渋に満ちた物語を望んでいるだろうか？実に良く出来ているだけに、そのあたりに疑問が残る。
