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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのskのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

チャドウィック・ポーズマンを追悼しつつ、同時にブラックパンサーのストーリーを前進させたのは素直にすごい。ブラックパンサー打ち切り説も囁かれていて心配だったので、新作が出て非常に嬉しかった。

前作同様、BGMやカーアクションはめちゃくちゃ格好良い。戦闘シーンも上手くテクノロジーと融合してて迫力がある。あと海中都市とか海洋生物のCGが超リアルですごい、何ならちょっと怖いレベル。

ただ一方で冷静にストーリーに目を移すと、痒いところに手が届かない中途半端な展開に感じた。本作の敵であるタロカンはワカンダと全く同じ境遇であり同様の課題を共有しているにも関わらず、終止解決策は純粋な暴力のみ。シュリがブラックパンサーの力を継承したのも復讐心によるものだし、物語が進む中でシュリが成長し王の品格を持つようになるのかと思いきや、別にそんなこともない。キャラクターや武器はたくさん出てくるが、敵も味方も大した見せ場がない。なんかずっとワチャワチャやってんなって感じでメリハリがない。などなど

繰り返しになるが、本作は上映されること自体に十分価値があると思う。ただ、MCUファンとしてはそれだけでなく物語自体の質にも期待してしまう。フェーズ4も大詰めなので、ここからの展開が楽しみ。
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