サミュエル

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのサミュエルのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

映画館では肝心のクライマックスで寝てしまったため、ディズニープラスにて再視聴したのだが、やっぱりモヤモヤが晴れない一本でした。

いや、チャドウィック・ボーズマンを惜しむ気持ちはわかりますよ。
いい役者でしたし、ボーズマン演じるティ・チャラをもっと見たかったですし、何よりラストシーンでシュリが海岸にてティ・チャラを思いふけるシーンは、さすがにサイコパスの自分でもうるっとはしましたよ。 

でもさ…肝心のシュリのブラックパンサー襲名披露公演としては、ブラックパンサーの活躍を充分に描けていないから、見ていて全然カタルシスを感じないんですよ。アイアンハートのお披露目会はどうでもいいから、もっとシュリのブラックパンサーを見せなさいよ。

そして、最後の実はティ・チャラには息子がいましたオチ。
こんなの近い未来ワカンダはシュリ派とティチャラのバカ息子(失礼)派とのお家騒動で内乱状態になるのは確定じゃないですか。(北条義時も「鎌倉殿の13人」で「本人にその気がなくても周りが勝手に担ぎ出す」と言ってましたね)
まあ、それはそれで見たいんですが、前作もお家騒動、今作は戦争と、紛争が続くワカンダが大丈夫なのか?と国連加盟国の一市民として心配してしまいます。
ティ・チャラの息子のエピソードは「チャドウィック・ボーズマンのブラックパンサーの話はこれで終わりだけどティ・チャラの息子のブラックパンサーの話は別の俳優たてて作るつもりやで〜」とディズニー、MARVELの一休さん並の頓知をきかせた意思表示なんでしょうけど、さすがに普段温厚な自分でも、重役の襟首摑んで「チャドウィック・ボーズマンの代役立てるのとどう違うんだ!」と世界陸上の織田裕二のテンションで叫びたくなりました。
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