イメージ的には八日目の蝉。産みの親、育ての親の話。
訳があって子供を捨てたことを心の底から後悔して、そっと近くで成長を見守っていた主人公だったのだが。。
薄倖系でも天下一品の貫地谷しほりの役が、顔を歪ませ嗚咽したくなるほど泣ける。
産みの親も育ての親もどちらも良い人だからこそ、この場合いったい何が正解だったのかがわからず、展開はかなりヘビーに感じる。
鹿児島の美しい自然、特に海が太陽でキラキラ光るような映像も多く、とてもきれい。ただ、方言のセリフが結構どキツイので、序盤は何を言ってるのかわからず困った。
一体オチはどうなるんだと、重い展開にいい意味でぐったりするのだが、結局はどうしたって切なくて、余韻もひとしお。
素晴らしい名作です。ぜひご鑑賞を。知らずに見逃すにはあまりに惜しいです。