面白い。凄い。
「ハウス」から1ミリも衰えていないと思われる創造エネルギーが炸裂している。あの御年までそれが衰えなかったということは、描きたいことが最期の最期まで強力にあったということだろう。そうでなければ、あそこまでのイメージの奔流は生まれないと思う。
その描きたいこと=反戦のメッセージには、まさに鬼気迫るものを感じた。「戦争はダメだ」「戦争は嫌だ」という叫びは、これまでに見た多くの “反戦映画” のソレを凌駕していた。
そしてもうひとつ感じたのは、枯れることの無い欲望。これを豊富に持ち続けておられたことも、創造エネルギーの源泉だと思う。