統合失調症患者の頭の中を具現化。
フランシス・ベーコンでバスキアでヒエロニムス・ボスが渦巻く中で、イマジナリー・フレンドに自分自身が乗っ取られていく恐怖。イマジナリーフレンド自身も自分の一部、自分が狂っていく苦悩と対峙するにはどうすれば!
テーマが出た時点でラストは想像に易しい。重要なのは、その過程の苦しみ抜く様であり、監督はそれを描き切っていたと思う。
ブルックリンのアートシーン、すぐにでも飛び込んでいきたくなるようなリアル感、すっかり物語に引き込まれた。
スクリプトは研ぎ澄まされた言葉が流れていく、クールになりたいのなら何百回も映画を見てこのセリフを丸暗記する!いい英語の練習になるはずだ。
映像もアートそのもの。歪みもカメラアングルも全て計算の上。一晩酒を交わしながら、カメラについて語り合いたい。
イライジャ・ウッドがプロデューサーか。いい仕事をしている。うまく化けたな。