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バーナデット ママは行方不明のshimaluckyのレビュー・感想・評価

2.7
リンクレイター監督は、人の心の奥底の複雑な気持ちを丁寧に描く事が得意と思っていたが、なんとまあ雑な作品を出してきたんだろうか。
主人公は、元新進気鋭な建築家で一度の失敗から立ち直ることが出来ず、同時に生まれた子供が病弱な為に子育てに専念して引退。資料を見る限りどれだけ不幸かと思いきや、全てお金で解決。全くもって掘り下げておらず、というか単なる痛い人になっている。
隣人も含めて、皆それぞれに問題を抱えているのをチラッと見せるが、後付け感たっぷり。
いきなり南極へ行くのも非現実的、何から何まで適当に素っ頓狂トピックを入れてみました的。
大ヒットした原作本があるらしいが、演出を根本から間違えた駄作だった。2023年に白人のお花畑映画は、笑えないどころか、浅はかすぎて吐き気さえする。

* リチャード・リンクレイターのファンなんですけどね。
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