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アラビアンナイト 三千年の願いのSSDDのレビュー・感想・評価

3.4
◼︎概要
ある物語を研究する孤独な女性学者は、講演のため行った先でいつものように自身へのお土産としてガラス細工の小瓶を買った。それを開けると三千年を生きるジンが現れ3つの願いを叶えると言われる…。

◼︎感想(ネタバレなし)
仕事も多忙なことで観たいとピンとくる映画があまりなく、ゴジラ-1.0が観たいが観に行けていない。
ふと予告で色彩の美しさと現代に現れるジンという魅力的に思えた本作を手に取ったのだが、私には合わなかった。

欲望に忠実になることに対しての教訓的な寓話は多く、思慮深い女性はジンの願いを懐疑的に思い信用たり得るかとジンに問う。

ジンは今までの長きの時代の自身の物語を語り、主人公の物語を聞かせろと言う。

色彩も美しく、なかなか素晴らしいファンタジーなのだが、失速気味に感じるし、普遍的な人間の欲望というと…あまり得意なジャンルではなかったです。
悪くはないのですが私には合わなかったなぁ。










◼︎感想(ネタバレあり)
・孤独な女性の妄想?
空港から現れる小人や、謎の老人など幻覚のような内容があるが、わざわざイマジナリーフレンドがいたことに触れ、隣人に紹介できていたりを考えると現実の出来事だったと自分の中では捉えた。サッカーボールのシーンなど物理存在がないとあり得ない事象も多い。

・ラブストーリー
やはり人間の普遍的な願いは人に愛されることというジンという永遠に等しく生きる存在も、人間も共に愛を得たいと考えているためファンタジックなラブストーリーだった。
ラブストーリーが壊滅的に苦手な自分には荷が重く後半の現代パートはもうかなり苦痛に近くなっていた。

なかなか面白いアプローチで現代化されたアラビアンナイトでしたがいささか疲れました。
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